導入文
「病院薬剤師のままでいいのかな」
そう思い始めたのは、入職3年目の秋のことでした。
当直明けで体はボロボロ。勉強会の準備も重なって、気づけば休日もほとんど仕事のことを考えていました。
「このまま続けていいのか」「転職したら後悔するのか」「調剤薬局って実際どうなんだろう」
当時の私は、誰にも相談できずにひとりで悩んでいました。
この記事では、病院薬剤師3年目で調剤薬局に転職した私の体験を、包み隠さずお伝えします。
転職して良かったことも、正直しんどかったことも、全部書きます。
「転職しようか迷っている」という方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
この記事でわかること
- 病院薬剤師が転職を決意したリアルな理由
- 転職活動の実際の流れと使った転職サイト
- 調剤薬局に転職して変わったこと・変わらなかったこと
- 転職して後悔したか、正直な答え
結論
転職して、正解でした。
ただし、転職すれば全部解決するわけではありません。
病院と調剤薬局、それぞれに良さがあります。大切なのは「自分が何を優先したいか」を決めることです。
私の体験が、あなたの判断材料のひとつになれば十分です。
なぜ病院薬剤師を辞めようと思ったのか
体力的な限界を感じていた
病院薬剤師3年目のころ、私の勤務体制はこんな感じでした。
- 月4〜5回の当直
- 残業は月平均30〜40時間
- 土日どちらかは出勤
「慣れれば平気」と先輩に言われ続けましたが、慣れませんでした。
実際に病院勤務時代は、当直明けに外来対応をそのまま続けるのが当たり前でした。眠れていない状態で患者さんと向き合うことへの怖さを、ずっと感じていました。
薬剤師として「ちゃんと仕事をしたい」という気持ちが、体の限界とぶつかっていたんです。
給与が上がる見込みが見えなかった
当時の年収は約450万円。
周りの調剤薬局に勤める同期と話すと、明らかに差がありました。
病院薬剤師の給与は年功序列で上がっていきますが、上がり方は緩やかです。私の場合、10年後の先輩の給与を見ても「そこまで頑張れるか」という気持ちになってしまいました。
お金だけが理由ではありませんが、結婚というライフイベントを控えていたこともあり
正直なところ、大きな要因のひとつでした。
「このままでいいのか」という漠然とした不安
3年目になると、ある程度の業務はこなせるようになります。
でも逆に「このルーティンをあと何十年続けるのか」という気持ちが出てきました。
病院の中での役割は好きでした。多職種連携も、やりがいを感じていました。ただ、患者さんと継続的に関わることへの憧れも、同時に強くなっていったんです。
転職活動の流れ|使ったサービスと実際にかかった期間
最初に登録したのはm3.com転職
転職を意識し始めてから、最初に登録したのがm3.com転職でした。
理由はシンプルで、医師・薬剤師向けの専門サービスだと知人から聞いていたからです。
登録後、担当エージェントから数日以内に連絡が来ました。最初の電話面談では
- 今の職場での悩み
- 転職先に求める条件
- 希望する働き方
を丁寧にヒアリングしてもらいました。あまり「売り込まれる」感じはなく、思っていたより話しやすかったのを覚えています。
m3.com転職を選んだ理由
- 薬剤師・医師専門のサービスで求人の質が高い
- 担当者が医療業界に詳しい
- 非公開求人が多く、一般には出ていない条件の良い求人を紹介してもらえる
転職活動にかかった期間は約2ヶ月
転職活動の流れはこうでした。
| ステップ | 期間 | 内容 |
|---|---|---|
| 情報収集・登録 | 1週目 | m3.com転職に登録、電話面談 |
| 求人紹介・絞り込み | 2〜3週目 | 10件程度紹介→3件に絞る |
| 職場見学・面接 | 4〜6週目 | 2社見学、1社面接 |
| 内定・条件確認 | 7週目 | 内定。給与交渉もエージェント経由で実施 |
| 退職・入職 | 8週目〜 | 現職へ退職交渉、有給消化して入職 |
在職中の転職活動でしたが、エージェントが日程調整を全部やってくれたので、思ったより負担は少なかったです。
給与交渉はエージェントに任せた
「自分で交渉するのは気まずい」と感じていたので、給与交渉はエージェントに一任しました。
結果的に、最初の提示より月5万円アップした条件で内定をいただきました。
自分では言い出しにくいことも、エージェントが間に入ってくれることで自然に交渉できます。これは転職エージェントを使う大きなメリットだと感じました。
調剤薬局に転職して変わったこと
当直・残業がなくなった
これが一番大きな変化です。
転職後の勤務は基本的に9時〜18時。残業は月5時間以内。当直はゼロです。
最初の1ヶ月は「こんなに早く帰っていいのか」と、逆に落ち着かないくらいでした。
体力的な余裕ができたことで、プライベートの時間が増えました。趣味の時間も取れるようになり、精神的にも安定してきたのを実感しています。
年収が上がった
転職後の年収は約570万円。
病院時代から約120万円アップしました。
勤務時間が減って年収が上がる、という変化は正直「本当にそんなことあるの?」と思っていました。でも実際に経験してみると、調剤薬局は病院より給与水準が高いところが多いです。
もちろん薬局によって差はあるので、転職先の選び方は重要です。
患者さんとの関係が深くなった
病院では入院患者さんと関わることがほとんどで、退院後は関係が途切れていました。
調剤薬局では、同じ患者さんが毎月来局されます。お薬の変化、体調の変化、生活の変化を継続して把握できます。
「先生には言えないけど薬剤師さんには話せる」と言っていただくことも増えました。
この「継続的な関わり」は、転職前に求めていたものそのものでした。
転職して変わらなかったこと・しんどかったこと
業務の「深さ」は病院のほうが上
正直に言います。
調剤薬局の業務は、病院に比べると医療的な深さは浅くなります。
TDM(治療薬物モニタリング)や注射薬の調製、多職種カンファレンスへの参加など、病院でしかできない経験は確かにあります。
転職後しばらくは「自分の知識が落ちていくのでは」という不安もありました。
今は在宅医療や服薬指導の質を高めることに力を入れて、調剤薬局ならではの専門性を磨いています。
最初は「業務の単調さ」を感じた
病院では毎日違う患者さん、違う疾患、違う薬。刺激が多い環境でした。
調剤薬局は、繰り返し来局される患者さんが多く、最初は単調に感じる瞬間もありました。
ただ、これは慣れてくると見方が変わります。
「繰り返し来てくれる」ということは、信頼関係が積み重なっているということ。そこに気づいてからは、やりがいの感じ方が大きく変わりました。
職場の人間関係はどこでも存在する
「転職したら人間関係の悩みがなくなる」わけではありません。
転職先でも最初は気を遣いましたし、職場のルールや雰囲気に慣れるまでに時間がかかりました。
ただ、病院時代に感じていた「上下関係のピリピリした空気」は明らかに減りました。これは職場の規模感の違いもあると思います。
転職前にやっておけばよかったこと
職場見学は必ず行くべき
転職活動中、2社の薬局見学をしましたが、もっと多く見ておけばよかったと思います。
見学で確認してほしいポイントはこちらです。
- スタッフ同士の会話の雰囲気
- 在庫管理や棚の整理状況
- 薬局長・管理薬剤師の話し方
- 患者さんへの対応の様子
求人票だけではわからないことが、30分の見学でたくさんわかります。
転職サイトは1社だけに絞らない
私はm3.com転職1社だけ登録しましたが、複数登録しておくと求人の比較がしやすくなります。
今だから思うのは、m3.com1社だけではなく他のエージェントの登録もするべきだったと。
エージェントにはそれぞれ特徴があり、それが自分に合うかどうかはわからないからです。
特に、地域によっては求人数に差があるので、メインのエージェント1社+求人検索サービス1社を組み合わせるのがおすすめです。
まとめ
病院薬剤師3年目で調剤薬局に転職した体験を、正直にまとめました。
この記事のまとめ
- 転職の理由は「体力的な限界」「給与への不満」「患者との継続的な関わりへの憧れ」
- m3.com転職を使い、約2ヶ月で内定。給与交渉もエージェント経由で成功
- 転職後:当直なし・残業激減・年収120万円アップ・患者との関係が深まった
- 調剤薬局は業務の深さは病院より浅い。それでも今は転職して正解だったと思っている
転職は「逃げ」ではありません。
自分のキャリアを自分で選ぶ、正当な行動です。
迷っているなら、まずは情報収集だけでも十分価値があります。転職サイトへの登録は無料ですし、登録したからといって必ず転職しなければならないわけではありません。
私が実際に使ったm3.com転職の詳しい感想や、転職理由別のオススメエージェントはLINEの友達限定で配信しています。エージェント使用後のサポートや相談も歓迎です。

よくある質問(FAQ)
Q. 病院薬剤師3年目は転職に不利ですか?
A. 不利にはなりません。むしろ病院での臨床経験は調剤薬局側から高く評価されます。「なぜ転職するのか」をきちんと説明できれば、3年目は転職しやすい時期のひとつです。
Q. 転職したら病院薬剤師には戻れませんか?
A. 戻れます。調剤薬局→病院への転職をしている薬剤師も一定数います。ただし、空白期間が長くなるほど戻りにくくなるのは事実です。
Q. 転職サイトは登録だけでも大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。登録後にエージェントから連絡が来ますが、「まだ迷っている段階」と伝えれば、情報提供のみのサポートをしてもらえます。私もそこからスタートしました。
Q. 転職活動中、職場にバレませんでしたか?
A. バレませんでした。面接は有給を使い、エージェントとのやり取りはメール・LINEで対応できたので、在職中でも無理なく進められました。
Q. 調剤薬局はどこも同じですか?
A. 同じではありません。門前薬局・面薬局・在宅専門など種類が多く、給与・雰囲気・業務内容はかなり差があります。職場見学と転職エージェントへの相談で、自分に合った薬局を探すことが大切です。
監修者プロフィール
薬剤師らび(運営者)
薬剤師免許取得後、病院薬剤師として3年間勤務(急性期病院・病棟業務・当直経験あり)。その後、調剤薬局に転職し現在3年目。転職にはm3.com転職を利用。小児科・感染症領域を得意とする。「実際に転職した薬剤師が本音で語る」をコンセプトに、薬剤師の転職情報を発信中。
まとめ
転職するかどうか、今すぐ決めなくて大丈夫です。
まずは「どんな求人があるか」「自分の市場価値はどのくらいか」を知るだけでも、気持ちがずいぶん楽になります。
転職するか迷っているなら、まずは情報収集だけでも十分価値があります。

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